■余剰金の保管・運用 初心者へのおすすめは
次に、余剰金の保管・運用について。 まず風呂内氏は、「NISA、iDeCo、小規模企業共済をしています。以前は、個別株の売買も積極的にしていましたが、株の選別などが手間になったので、現在はかなり減りました」と答え、こうも付け加える。
「初心者にオススメなのは、NISAです。投資できる枠が広がりましたし、つみたて投資枠で、『S&P500』や『オール・カントリー』などに連動する投資信託に少額から積み立てておくことは、比較的、無理なく始められる方法です。500円でも1000円でもいいので、試してみるといいでしょう。もちろん、評価額が下がる、元本が割れるリスクはあるので、それは忘れずに」(前出の岩田氏)
高山氏は、「さまざまに分散投資していますが」と前置きし、こう明かす。
「現在、重要視しているのは“金(ゴールド)”ですね。株相場の大暴落などが起きたとき、資産に金を入れておくと、資産の目減りがマイルドになるんです」
岩田氏は、「頼りになる証券マンの存在が絶対条件になりますが」と前置きしたうえで、「さらにお金を増やすために未公開株を買っています。リスク分散のために投資信託を推す人も多いですが、手っ取り早く稼ぐことができます」と明かす。
では、その余剰金の設定はどうすればいいか。 置いておくべき現金について、風呂内氏は目安についてこう説明する。
「単身者であれば、生活費3~6か月分、家族がいる人や自営業の人であれば、半年から1年分を目安に預貯金として確保しておくと安心です。投資を始めると、口座に現金があるのがもったいない気すらしてきます。とはいえ、全額を投資に回すのはリスキー。現金も含めて、分散して持っておくのがポイントです」
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【後編】「年収150万円で4年間」と「年収300万円で2年間」だったらどっちがお得?物価高騰時代に備える「庶民の経済学」では、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢氏、株式会社Money&Youの取締役である高山一惠氏、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美氏、消費生活ジャーナリストの岩田昭男氏という“マネーの達人”4人が、「社会保険」や「退職金」など、知らないとソンする知識をQ&A方式でズバリ回答する。
風呂内亜矢(ふろうち・あや)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFPR認定者。独身時代に貯蓄80万円しか持たずマンションを購入したことをきっかけに、お金の勉強を始め、マンションの販売会社に転職。自身の購入体験を元に年間売上1位の実績を挙げる。 現在は夫婦で複数の物件を所有し賃料収入を得る一方で、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。『コツコツ続けてしっかり増やす! 誰でもできるNISAの教科書』(ナツメ社)他、お金に関する書籍は約30冊。日常の記録に交えてお金のTipsを伝えるYouTubeチャンネル「FUROUCHI vlog」も更新中。
高山一恵(たかやま・かずえ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、Money&You取締役。一般社団法人「不動産投資コンサルティング協会」理事。月400万PV超のウェブメディア「Mocha(モカ)」やYouTube「Money&YouTV」を運営。著書に「11歳から親子で考えるお金の教科書」(日経BP)など。
丸山晴美(まるやま・はるみ)
外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。
岩田昭男(いわた・あきお)
1952年生まれ。早大卒。クレジットカードを中心に電子マネー、スマホ決済まで30年間にわたり取材、消費者の立場に立った論評を続けている。ウェブサイト「岩田昭男の上級カード道場」のほか、YouTubeチャンネル「岩田昭男のキャッシュレス道場」を運営中。