■雪の中、スーパーは6時間待ちで…

 日常の景色を一変させた東日本大地震。カップ麺が1つ自宅にあるだけだったという呉田さんは、地震から一夜明けた翌朝、近所のスーパーへと出かけたという。するとそこで目撃したのは信じられない光景だったという。

「お店の向かいの歩道までお客さんが並んでいて、お店に入るだけで2時間くらい待ちましたかね。電気も止まっているからレジだって動かない。店内に入っても段ボール箱に入った商品を1人5品までしか購入できませんと伝えられました。お会計もレジが動かないから“だいたい”これくらいって金額を払っておしまいです」(前出の呉田さん・以下同)

 お店ではクッキーやクラッカーを購入したという呉田さん。避難所へと移ることはなく自宅で暮らしていたため、食料を確保するのにもひと苦労したという。

「発災から4日目に食べ物があるかなと、大型スーパーへ出かけたら6時間並んだこともあります。しかも、雪も降っていたので大変でした」

 このときの経験が、その後の呉田さんの暮らしを変える。

「常温保存ができる賞味期限が長い商品を購入して、万が一に備えるようになりました。乾物、乾麺、レトルトカレーに粉ものですね。ホットケーキミックスとかお好み焼き粉です。震災時には自宅に卓上のカセットコンロがなかったので、お湯も沸かせませんでした。カセットコンロがあれば調理にも使用できるので、1台所有しておくことをお薦めします」

 また、地震発生直後は大いに不安を感じるという。その際に有効な対策となるグッズがある。

「ガスも電気もつかないなかで、夕方になって日が沈んで部屋が真っ暗になるとますます気分が落ち込むんです。懐中電灯だけでなく、ランタンのように室内を照らすことができる持ち運び可能なライトがあるだけで、停電時でも気持ちがグッと明るくなると思います」