■“過渡期”を迎えているアイドル像

 前出の鎮目氏は、「ファンのためだけに目をキラキラさせていると、“歪んだ王様”を生み出してしまいかねない」と続ける。

「特にSTARTO社では、アイドルというもののあり方が過渡期を迎えているのかなと思います。閉じ込めて世界が見えないようにして育てるのではなくて、外からの風を取り入れ、人間らしい一面を見せるのも新たな魅力となっていい。

 もちろん、芸能人なんだからそういうことをしてはいけない、芸能人にそうあってほしくない、という考えは人それぞれにあるでしょうけれど、SNSでは“芸能界ルール警察”の声が大きく拡散してしまう。

 芸能人にとっても、今の時代、発言がいろんな受け取り方をされることは前提です。その意味で、篠塚さんは発展途上で、学習していくことがたくさんあるのは確かですが、チームをまとめる能力や、真面目に努力する姿が評価されてオーディションに合格したのは事実。本質的な部分は変わらずに、やらかしながらも成長していってほしいなと思います」(鎮目氏)

 アイドルはファンに育てられていくもの。普通の男子だった篠塚が見せてくれる、新しいアイドル像を楽しみにしたい。

鎮目博道
テレビプロデューサー。92年テレビ朝日入社。社会部記者、スーパーJチャンネル、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。ABEMAのサービス立ち上げに参画。「AbemaPrime」初代プロデューサー。19年独立。テレビ・動画制作、メディア評論など多方面で活動。著書に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)『腐ったテレビに誰がした? 「中の人」による検証と考察』(光文社)