今年の作品では、高石あかり(23)主演のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』での活躍が印象的な俳優・寛一郎(29)。彼は日本を代表する名優・佐藤浩市(65)の息子として有名だが、2月24日には、男性向けファッション・カルチャー誌『GQ JAPAN』(コンデナスト・ジャパン)の公式Xで“親子共演”が発表され、話題となった。

 この日、同アカウントでは2月28日発売の『GQ JAPAN』4月号 通常版の表紙を解禁。黒シャツ姿の寛一郎、白シャツ姿の父・佐藤がそろって足を組んでポーズをキメているツーショット写真が解禁されたのだ。

 父・佐藤は親子共演に肯定的なことで知られる。2人は映画『一度も撃ってません』(2020年)で親子初共演を果たしたが、それは佐藤が自ら提案したことで実現したから。映画『せかいのおきく』(23年)で2度目の親子共演も果たしている。

 一方で、親子は今回の『GQ JAPAN』のオファーは1度は断るつもりだったというが、寛一郎は《2人で表紙に出るという機会は滅多にないだろうし、もしかしたら最初で最後になるかも》と思って引き受けたとコメント。佐藤も、宣伝抜きに《お互いがお互いのままでいられる撮影であるのなら、形を残しておくのはやぶさかでないと思って》と承諾したという。

「寛一郎さんは佐藤さんが父親、三國連太郎さんが祖父という名優一家の生まれ。親子共演の多さもあり、デビュー後しばらくはそのイメージが強かった。しかし、最近では“二世俳優”ではなく、純粋に実力のある役者として評価されていますよね」(映画ライター)

 寛一郎は2017年に映画『心が叫びたがっているんだ』で俳優デビュー(※初演技作品は16年秋撮影、18年公開の映画『菊とギロチン』)。

 その後、映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で27回日本映画批評家大賞新人男優賞(南俊子賞)を受賞したり、NHK大河ドラマ鎌倉殿の13人』(22年)、『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(25年)に出演するなど、着実にキャリアを積み上げてきた。

 特に映画での仕事が充実している感じで、24年には4本、25年には3本の映画に出演。

「作品を重ねるごとに、どんどん演技力が向上している感じです。最近の映画で言えば、日本アカデミー賞優秀作品賞にも輝いた、山田裕貴さん(35)主演の『爆弾』(25年)での演技が印象的ですね」(前同)

 映画『爆弾』は、呉勝浩氏によるミステリーランキング2冠のベストセラー小説が原作で、興行収入30億円を超える大ヒットを記録した映画。

 爆弾のありかを探す警察と犯人との取調室での対決と、東京中を駆け巡る爆弾探しが同時進行で描かれる”令和最大の衝撃作”である。

「寛一郎さんは『爆弾』に若手刑事・伊勢役で出演していましたが、佐藤二朗さん(56)演じる不気味な男・タゴサクの話術にまんまとハマってしまう流れ、すべてを悟った際の絶望的な表情などが絶妙で……。直後に山田さん演じる主人公がタゴサクに発した“お前、伊勢さんを喰ったな”というセリフと合わせて、印象に残っている人も多いのではないでしょうか」(前同)