井端弘和監督(50)率いる“最強”侍ジャパンなら1次ラウンドは“勝ち抜けて当然”。本番はアメリカ本土に舞台を移す準々決勝以降、ということになる。

 プールCを突破した日本を待ち受けているのが、ドミニカ共和国、ベネズエラという、中南米の2大強国を擁するプールDの勝者だ。

 メジャーリーグ評論家の福島良一氏は「どちらが上がってきても日本は初対戦。これら組分けも緊張感を高める主催者側の“演出”の一つ」と言って、続ける。

「準々決勝以降は、ルール上、予備登録されている投手との入れ替えが可能ですので、日本も場合によっては今井達也(27/アストロズ)らが新たに使えます。

 ただ、そうなると怖いのが対戦相手の“隠し玉”。ベネズエラが昨季15勝の左腕、J・ルザルド(28/フィリーズ)を予備登録しているのも、おそらく対日本戦を見据えたうえでのことですしね」(前同)

 そのベネズエラ代表には、2024年まで3年連続首位打者のL・アラエス(28/ジャイアンツ)や、23年に史上初“40-70”達成のR・アクーニャJr.(28/ブレーブス)らが名乗り。投手陣にも昨季フィリーズで12勝のR・スアレス(30/レッドソックス)やオリックス在籍のA・マチャド(32)など個性豊かな面々がそろう。

「先般話題の保険金問題により、M・ロハス(37/ドジャース)やJ・アルトゥーベ(35/アストロズ)の出場こそかないませんでしたが、戦力はトップレベル。

 いずれにしても、準々決勝が一つの山場になるのは間違いないでしょう」(同)

 一方、そんなベネズエラを凌駕する“本気度”で、スター選手を集めて今大会に臨むのがドミニカだ。

 大谷超えの巨額契約を結ぶJ・ソト(27/メッツ)に、V・ゲレーロJr.(26/ブルージェイズ)。パドレスのM・マチャド(33)&F・タティスJr.(27)らが並ぶ打線は破壊力も抜群。

 投手陣にも昨季13勝の左腕C・サンチェス(29/フィリーズ)やS・アルカンタラ(30/マーリンズ)、ア・リーグ最多セーブのC・エステベス(33/ロイヤルズ)らが集っている。

 大リーグ経験者の藪恵壹氏は、こんな予想を立てる。

「しかもサンチェスは、昨季12打数9奪三振と、MLB屈指の“大谷キラー”としても名を馳せた左腕。日本との対戦になれば、おそらく先発は彼でしょう。

 トーナメントは負けたら終わり。その意味でも準々決勝にこそ、由伸を持ってくるべきと個人的には思いますけどね」

 ただ、現地時間14日の準々決勝でエースの山本由伸(27/ドジャース)が先発すると、“50球以上は中4日以上の休息”と定めたWBCルールがネックに。15、16日いずれかの準決勝、さらに翌17日の決勝に“最強カード”が使えなくなる。

 抑えとして最後を締めた前回の大谷のような使い方も、「昨秋ポストシーズンのようなイレギュラーな起用は、ドジャースが絶対に認めない」(前出の福島氏)と、否定的な見方が大勢を占める。