■内容は上出来のフジ系『東京P.D. 警視庁広報2係』
続いて、福士蒼汰(32)主演の『東京P.D. 警視庁広報2係』(フジテレビ系/火曜よる9時~)は、警視庁の広報と捜査現場の刑事の意地とメンツ、対立と葛藤を描く社会派警察ドラマ。福士は蔵前橋警察署刑事課強行犯係から警視庁広報課2係に異動になった巡査部長・今泉麟太郎を演じる。世帯視聴率は初回の5.6%から下がり続け、全話平均は第8話(3月17日放送)の段階で4.2%だ。
22年放送の話題作『エルピス-希望、あるいは災い-』(カンテレ制作・フジテレビ系)を思わせる硬派な内容で、これまで扱ってきた事件は、隠蔽、実名報道、誘拐、官製談合など。それを単純に事件解決して、“めでたしめでたし”で終わらせず、現実に起きている社会問題に視聴者を向き直させる内容は、制作側の誠意を感じた。
良作だったが、ドラマの構成に難があったのか、数字は伸びなかった。2話構成が続いた4話まではかなり重い内容だったので、それで離れた人も多かったかもしれない。それが7話では一転、コミカルなテイストも出して、福士と味方良介(33)の同期コンビも軽妙でハマっていた。早い段階でこのコンビを捜査で絡ませて、硬軟織り交ぜたシリーズ構成にしたほうが、視聴者はとっつきやすかったかもしれない。