■『風、薫る』はキャラが多すぎる?
その後、昨年の9月にNHK夜ドラ『いつか、無重力の宙で』で、森田望智(29)の高校時代を演じると、天文部の4人の女子高生の中では群を抜いた輝やきを見せた。事前番組でも、見上に負けないヒロインらしいオーラが感じられたので、本作で俳優として大化けするかもしれない。
本作で気になるのは、ダブルヒロインだけあって、周辺の人物がいつもの2倍になっていること。りん(見上)の父・信右衛門に北村一輝(56)、母・美津に水野美紀(51)、直美(上坂)を引き取った牧師の原田泰造(56)のほか、多部未華子(37)、小林虎之介(28)など、ベテランから若手まで豪華な顔ぶれだ。
そんな人物たちとヒロインの関係など、それぞれの説明に時間をとられると、展開がもたついてしまったり、キャラ渋滞が起きそうだ。りんと直美が東京で出会い、2人が本格的なバディとなる、看護学校まではしばらくかかりそうだから、そこを、どううまく構成するかが成功の鍵になるだろう。
血縁関係のないダブルヒロインは朝ドラ初の設定だが、本筋は生きづらさを抱えた2人が、看護師の世界に飛び込んでいく、朝ドラ的に王道のストーリー。周辺人物を演じるのは、朝ドラ初出演の個性派俳優も多く、本作も『ばけばけ』に続いて期待できそうだ。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。