サスペンスもので考察が盛り上がったり、恋愛もので賛否が別れたりと、いろんなカタチで注目が集まった冬ドラマも、続々と最終回を迎えている。その中で印象的だった男性俳優の演技を振り返ってみたい。
まず、日曜劇場『リブート』(TBS系/毎週よる9時~)で主演した鈴木亮平(42)だ。本作は、妻殺しの罪を着せられたパティシエ・早瀬陸(松山ケンイチ/40)が、自らの潔白を証明するため、悪徳刑事・儀堂歩(鈴木)にリブート(顔を変える)するエクストリームファミリーサスペンス。
儀堂と早瀬が成り代わった儀堂。顔が同じなのに別人という設定の、かなり変化球だった1人2役。特に圧巻だったのは初回で、早瀬が儀堂にリブートする前と後で、きっちりキャラを演じ分けていることにX上では、《鈴木亮平が松山ケンイチの声に聞こえるし、松山ケンイチに見えてくるのなんで?》などと、驚きの声があがっていた。
その後、儀堂と早瀬が顔を合わせる回がたびたびあったが、ちょっとした仕草や表情で、はっきりどちらだとわかった。2人同時に出る場面はへたするとコントのようになる懸念もあったが、圧倒的な鈴木の演技で、見事に緊迫感があるシーンを作り上げていた。
シリアスもコメディも完ぺきにこなす演技の幅の広さ。ドラマ『天皇の料理番』(TBS系)で約20キロの減量を敢行し、映画『俺物語!!』では30キロの増量と、作品ごとにまったく異なる肉体を作り上げる役者魂。演技と肉体のカメレオン俳優・鈴木亮平は、いまの日本映画やドラマ界を支える最重要人物の一人に間違いないだろう。