■『じゃあつく』以上だった竹内涼真
そして、『再会~Silent Truth~』(テレビ朝日系/火曜よる9時~)で主演した竹内涼真(32)だ。本作は、横関大氏の推理小説『再会』が原作で、小学校のときに強盗事件に関わる拳銃をタイムカプセルに入れて埋め、誰にも言えない秘密として共有した同級生3人の、宿命的な再会から始まるヒューマンラブミステリー。
フジテレビで2012年に放送された前作に比べ、より人間関係の描写に重きが置かれ、竹内の演技をじっくり楽しめた。万季子(井上真央/39)と対峙したときのテレた表情、同級生たちとじゃれ合うコミカルなシーン、事件の真相に迫るシリアスなシーンも、すべてが自然で感情がしっかり伝わってきた。好評だった『じゃあ、あんたが作ってみろよ(じゃあつく)』(TBS系)では勝男が話題になったが、今作の竹内の演技はそれ以上だったといえる。
圧巻は、強盗犯を撃ったという、自身の過去を告白したシーン。湧き出る脂汗、痙攣する目元、荒くなる息、そして嗚咽と、竹内が迫真の演技を見せ、X上では、《ずっと独りで苦悶し抱え込んでたんだと感じさせる演技に感動した》など、称賛の声が多くあがった。竹内は今、最も脂の乗っている男優と言っていいだろう。
圧倒的な貫禄を見せた鈴木亮平、持ち味を再確認させてくれた赤楚衛二、勢いを感じさせた竹内涼真。次の主演ドラマは夏以降になるだろうが、今後もこの3人から目が離せない。(ドラマライター・ヤマカワ)
■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。