■天照大神を祀る神社に卑弥呼ゆかりの地が…
また、興味深いのが、卑弥呼が日本神話の最高神・天照大神(アマテラス)と同一人物だったという説です。徳島県にある『上一宮大粟神社』など、アマテラスを祀る神社の中には、実は、卑弥呼ゆかりの地ではないかと指摘される場所があります。
中でも、『天石門別八倉比売神社』は、古墳の上に社殿が建てられ、前方後円墳の前部が拝殿、後部が奥の院という特殊な構造になっています。
そして、その奥の院には石積みの祭壇があり、その祭壇こそが卑弥呼の墓なのではと考える学者もいるんだとか。
アマテラスは、もともと女神ではなく、男神だったとも言われていますよね。アマテラスは太陽神ですが、世界的に見ると、太陽神は男神として描かれるケースが一般的です。
では、なぜ日本だけが女神として伝わっているのかというと、太陽神に仕えていた巫女が、死後、太陽神と習合する形で祀られるようになったからだと考えられています。そう、その巫女こそが卑弥呼だったと――。
知れば知るほど四国という土地は、歴史的に実に奥が深い。語るべき断片がまだまだありますが、その続きはまた今度にしましょう。
貴乃花光司(たかのはな・こうじ)
1972年8月12日、東京都生まれ。88年、藤島部屋に入門。92年の初場所で、史上最年少の19歳5か月で幕内初優勝。兄・若乃花と「若貴フィーバー」を巻き起こす。94年11月に第65代横綱に昇進。幕内優勝22回。生涯戦歴は794勝で、「平成の大横綱」と呼ばれた。2018年に日本相撲協会を退職し、現在はテレビ、講演会等、幅広く活躍中。