■『いいとも!』とは出演者の質がまったく違う

『ぽかぽか』は、ゲストを迎えてトークを繰り広げる「ぽいぽいトーク」のコーナー、「ライオンちゃんと行く!肉食さんぽ」など、たしかに『いいとも!』を彷彿とさせるバラエティ感あふれる内容になっている。

「フジ内部の評判はいいようですが、外部のテレビマンは相当な冷静な分析をしていますよ。たしかに『いいとも!』への原点回帰で“フジらしさ”が出ていますが、“それはフジテレビの内部の人の自己満足に過ぎない”という厳しい見方もありますね。

 フジは昔から内輪ネタがお家芸ですが『ぽかぽか』もまさにそれで、“フジテレビあるある”が繰り返されている、という声も上がっています」(前出の制作会社関係者)

 1月11日の『ぽかぽか』には、ガレッジセールゴリ(50)扮するキャラクター・ゴリエが水曜レギュラーとして初登場。これに岩井が「フジテレビって過去の栄光大好きですからね」と突っ込む場面があった。

「まさに過去の栄光、内輪ネタですよね。視聴率は振るっていないものの、岩井さんの毒舌や自虐ネタはネットニュースにもなりますし、注目を集めていますよね。

 ただ、令和の『いいとも!』になるのは難しいのではないでしょうか。『いいとも!』はMCがタモリさん(77)で、笑福亭鶴瓶さん(71)、SMAP中居正広さん(50)、草なぎ剛さん(48)、香取慎吾さん(45)など、トップ芸能人がレギュラーを務めていました。

 その昔は、明石家さんまさん(67)やダウンタウンも出ていた。しかも『テレフォンショッキング』にも超一流ゲストが出演。出ていた人が超一流で、それだけで見る価値がある番組だったんです。極端に言えば、内容はなんでもよかった。それくらいのタレント価値が高い人が出ていたわけです。

 その『いいとも!』と同じような雰囲気に戻した『ぽかぽか』に出ているのはハライチ、神田さん、曜日レギュラーと、ゲストも弱いですから『いいとも!』とは出演者の質がまったく違うんですよね」(前同)