■フジの『視聴者センター』に届く“『ポップUP!』のほうが良かった”の声

 SNSには「ぽかぽか見てるんだけど、やっぱりポップupの方が面白かったなぁ」「4月からポップup復活しないかな?」「『ポップUP』の後番組として始まった『ぽかぽか』、見てて心配になってくるぐらいつまらないんだが」といった声も少なくない。

「事実、フジの『視聴者センター』にも、“『ポップUP!』のほうが良かった”という声が届いているようですよ。

 低視聴率にあえいだ『ポップUP!』ですが、実は一部の女性層からは支持されていて、その層の数字はそこそこ取っていたんです。一方の『ぽかぽか』は、みんなに見てもらいたい全方位バラエティで、“こういう人に見てもらいたい”というターゲットが絞れていない。全世代の男女ともに数字が取れていない、全方向で悪いそうですよ」(制作会社ディレクター)

 朝のバラエティ番組という新たなジャンルを開拓した『ラヴィット!』(TBS系)は、テレビ各局が重視する13~49歳のコア視聴率でも健闘している。

「『ラヴィット!』はイキのいい芸人たちの大喜利やコント、Snow Manの佐久間大介さん(30)や宮舘涼太さん(29)が体を張っている姿などが見どころですが、ランキングは視聴者目線で、見ている側が知りたい情報を散りばめているんです。言わば、見ている人の“我が事”がある。ところが、『いいとも!』のような純粋なバラエティを目指す『ぽかぽか』にはそれがない。

“原点回帰”という言葉の響きは良く、『ぽかぽか』を推進した港浩一社長はおそらく満足していて、フジテレビのかつての栄光を知る内部の人も良い気分になっているようですが、『いいとも!』時代と比べて極めてスケールダウンしているにもかかわらず、『ラヴィット!』や『ポップUP!』とも異なり視聴者のターゲットが定まっていない同番組は、冷静に見ればとても厳しい状況にあります。視聴者が増えていく要素が極めて少ないということですね。

 ただ、『ぽかぽか』はもう、この原点回帰の『いいとも!』路線、ターゲットは全方向の路線で行くのでしょうから、とにかく面白くて話題になるものを作り続けて、“どうやら面白いらしいよ”というムードを作っていって視聴者を増やしていくしかないのでしょうね」(前同)

『ぽかぽか』は『いいとも!』のような長寿番組になるのか、それとも『ポップUP!』のように短命に終わってしまうのだろうか――。