■利用者が漏らす本音
週に1度はこの場を訪れストリートバスケを行うという渋谷区在住の高校2年生の少年が、嘆息交じりにコートの実情を明かす。
「“ガチ勢”向けのコートは使わせてもらえないので、もうひとつある“エンジョイ勢”向けのコートを僕らは使っています。園内には“ネクスト”っていう暗黙のルールがある。バスケをやりたい人が5人1組を作ったら前の試合が終われば、ゲームができるんです」
問題は、その“暗黙のルール”が、一部の常連の手によりゆがめられている点にあるという。
「“ガチ勢”のコートでは大人たちが常連同士でチームを組んで、コートの全面を使って試合をしているんです。チームを組んでいるのはいつもの面子。自分たちで勝手に文化を作っちゃって、強い人とか昔からいる人しか“ガチ”のコートには入れない。
代々木公園で行われているストリートバスケの大会『ALLDAY』に出ている人やバスケ動画配信者が中心ですね。僕らが“ガチ”のコートに行っても“邪魔だ”ってどかされるんです」
代々木公園の“無法地帯”ぶりを赤裸々に告発した上で、少年は自分たちが置かれた現状をこう嘆く。
「僕ら中学生や高校生は、エンジョイコートの半分しか使わせてもらえないんです。自分が来たのは2年くらい前なんですけど、そのときからもうそうでした。利用者が多くて待っている人が沢山いても、“ガチ勢”のコートでは全面で試合。
“エンジョイ勢”のコートもハーフコートを4組で使うみたいな感じです。なかなか、自分たちには順番が回って来ないので、休みの日にせっかく遊びに来たのにコートの外でスマホをいじっているだけ、みたいなことも多々あります」
こうした扱いに不満の声を漏らすも、常連組からは決まった言葉が返って来るという。
「“これが代々木の文化だから”って。でも、みんなで使えたらいいと思うんです。試合をするにしても半コートずつに分けられるはず。僕は渋谷区民だけど、そもそもあの人たちは区民税を支払っているんですかね。良い歳した大人なんだし体育館を借りればいいのにって思っちゃうな」