■代々木公園サービスセンター長の見解
利用者から聞こえてくる悲鳴――。代々木公園の管理を行う行政機関はこの状況をどう見ているのか。
代々木公園サービスセンター長の来嶋曜氏が話す。
「SNSで話題になっている動画に関しては把握しています。事案が起きたのは4月11日の夕方のことだと思われます。コートを利用していたお子さんからサービスセンターへと連絡が入ってきたのだと思います。
それで、すぐ近くの競技場にいた職員に状況確認を要請しました。実際にコートを見に行ったのですが、その時点ではすでに多くの人で混み合っていて、誰かがコートを独占していると特定できるような状況ではありませんでした。通報者であるお子さん本人も確認できず、結果としてその場では特段の対応はできませんでした」
一方で、管理側もバスケコートの使用状況には問題を感じているようだ。
「今後は日常の巡回を強化します。仮に、コートを占有しているような状況を見つけた場合は、利用者の方に注意し、譲り合って使っていただくようお願いしていきたいと考えています」(前同)
さらに来嶋氏は、バスケコートを支配する“常連優先”のような空気についても、公園としては認めていないと明言する。
「利用者の間で、2面あるバスケコートの内、どちらのコートは常連が使うとか、子供は使いにくいとか、“代々木の文化”があるという点については、公園として認識しているものでも、推奨するものでもありません。
公園としての立場は明確で、常連の方であっても、新しく来た方であっても、日本人でも外国人でも、男性でも女性でも、大人でも子供でも、どなたかが使ったら次の人に譲る、そうした使い方が望ましいと考えています」(同)
ストリートバスケの聖地が“みんな”の場へと戻る日は来るのか。