■効果が現れるのは約2週間後から

 正式なガボール・アイは、「ガボール・パッチ」という専用の画像を使う。本格的に始めるなら、前出の平松類医師の著書が参考になる。ただ、今すぐ試したい! という読者のために、オススメの方法がある。

「完全な代用ではありませんが、千円札などのお札の中央部の透かしでも同様の効果が得られます」(以下、コメントは平松医師)

 具体的な手順は、こうだ。

「明るい場所で、両手で千円札を持ってください。目から30センチほど離して、中央の透かしを見つめます」

 次に、透かしを見つめたまま、両手を少しずつ下げていく。

「千円札を下げるうちに、だんだん透かしが薄くなってきます。かろうじて透かしが見える位置で手を止め、その状態で10秒間透かしを見つめてください」

 10秒経ったら、ゆっくりと元の高さに千円札を戻す。

「目の前に透かしが戻ってきたら、透かしの正しい形を確認してください。そして、再び同じように両手を下げて透かしを見つめる。これを10回繰り返します」

 誰でも簡単に始められる方法だが、注意点もある。

「メガネを使用している方は、かけたままで行ってください。はっきり見える状態で行うことが重要です」

 異常を感じたら、無理は禁物だ。

「まれにクラクラする方がいます。その場合は、すぐに中止してください」

 簡単だからといって、即効性を求めてはいけない。

「効果が現れるのは、およそ2週間後からです。あくまでトレーニングとして、継続することが大切です」

 1日3分程度なら誰でもできる。今すぐ財布から千円札を出してお試しを。

平松類(ひらまつ・るい)
1978年愛知県生まれ。眼科専門医、医学博士。昭和大学医学部卒業後、昭和大学病院、今泉西病院に勤務。その後、昭和大学大学院を修了し、再び昭和大学病院に勤務。三友堂病院眼科科長、彩の国東大宮メディカルセンター眼科科長を経て、現在は二本松眼科病院副院長として全国から訪れる患者を診療。『眼科医が警告する視力を失わないために今すぐやめるべき39のこと』など著書多数。