■岸田総理肝いり! 生まれ故郷「広島」5・19「G7サミット」開催のカギを握るキーマン

 今回の事件が影響を与えるのは、5月19日から3日間の日程で、岸田総理の地元・広島にて開催されるG7サミットだという。自民党関係者が明かす。

「昨年9月に広島県警本部長に地元出身の森元良幸氏が就任。彼は三重県警本部長として2016年に開かれた伊勢志摩サミットの警護を担当し、その後、一昨年の東京五輪・パラリンピックでも警備部長を務めています」

 警察庁内では、自身の出身県者が県警本部長を務めるのは異例とされている。森元氏の生まれ故郷は総理と同じ広島県。それでも、森元氏が広島県警本部長に着任したのは、

「経験です。経歴を見ても分かる通り、彼は警備のプロフェッショナル。宿泊施設を中心に広島ではすでに街中の巡回にあたる警察官の数も増えている。今回の事件を受け警備体制の見直しが図られそうです」(前同)

 現職総理大臣の一日の動きを報じる新聞の首相動静欄。事件翌日の当該欄を読むと岸田総理は、事件があった日の夜に千代田区にある理髪店を訪れている。ここには「2週間に一度は訪れる」(自民党関係者)というのだからよほど、心が安らぐのだろう。

 大惨事こそまぬがれた今回の事件。厄災直後に総理が首相官邸のお膝元にある行きつけの散髪店に来訪したのも、G7で同胞が取り仕切る今後の警備体制に盤石の信頼を寄せているからというわけかーー。