■「テレビ東京でしか出来ないこともあったんですけど、同時にそこで出来ることの限界もありました」

高橋広樹/撮影・ピンズバNEWS編集部

 テレビ東京は素敵な会社でしたし、とても良かった。テレビ東京でしか出来ないこともあったんですけど、同時にそこで出来ることの限界もありました。”コンテンツを守る”という観点において、独立したほうが自分の番組をハンドリングしやすいのかな、って思った時期だったんです。

 テレビ局でコンテンツを作ると、最終的なコンテンツの著作権はやっぱりテレビ東京です。そりゃそうですよね、テレ東がお金を払っているので。という意味では、作り手として私がクレジットされていても最後の生殺与奪まで握ることは難しい。

 コンテンツが“歴史的に価値がある”とか、”世に出しておくべきものだ”と自分が思っても”そうじゃない”って判断をする最終的な権利が自分にはない。そこを握っておきたいという意味で、メディアを作るしかないなと思いました。