■本来なかったパリ出張は“歴史修正の代償”なのか
そんな“歪み”が、もっとも大きな形で表れたのが、英人の妹である野本英梨(横田真悠/26)のパリ出張だ。
英人(高橋/1人2役)の発言をきっかけに、光誠(高橋/1人2役)が本来は行く予定がなかったパリ出張へ出かけることになる。この出張には『NEOXIS』の役員である友野達樹(鈴鹿央士/26)とともに英梨も向かうことに。しかも出張日は、パリで同時多発テロが起きた当日。このままでは、光誠たちがテロに巻き込まれる可能性が出てきたのだ。
この展開には、
《歴史を変えたことで、別のところに歪みが出てきてる感じが怖い》
《良かれと思ってやってることが、結果的に誰かを危険に巻き込んでるのでは》
と、光誠が良かれと思って起こした行動の数々が思わぬ代償を生んでいるのではないかと見る視聴者の声もある。
実は、その“代償”を思わせる場面は、英治(小日向)の借金問題でも描かれていた。英治の店の借金問題は英人の活躍で一度は解決したかのように見えた。ところが、商店街を盛り上げようと英人が『株式会社あかり商店街』を立ち上げ、英治を社長に指名すると、勢いそのままに英治は30万円のスーツ、100万円の腕時計、80万円のブランドバッグを次々に購入。その後は銀座のクラブで豪遊し、大金を一瞬で溶かしてしまう。競馬で取り返そうと一発逆転を試みるも失敗、今度は400万円の借金を抱えてしまう。
笑える展開ではあるが、せっかく消えたはずの英治の借金が別の形で野本家へ戻ってきたことは不穏だ。過去を変えマイナスのできごとを帳消しにしたとしても、それは再び形を変えて身の上に降りかかってくるというのがこのドラマのルールなのかもしれない。
さらに第4話の公式予告では、『あかり商店街』と『NEOXIS』が、『あかり商店街』の近くにスーパーを出店した蒼萬社長・一萬田仁志(坪倉由幸/48)に特許権侵害で訴えられることが明かされている。パリ出張の危機を回避しても、今度は別のピンチが登場人物たちに降りかかる――。やはりこの物語では、歴史を変えた代償が形を変えて訪れるのかもしれない。
となると、気になるのは池谷更紗(中村アン/38)の父である池谷金平(柳沢慎吾/64)の存在だ。光誠が英人へ転生する前の世界では自ら命を絶った金平だが現在、その予兆はない。しかし、過去を変えたとしても未来に起こるマイナスの出来事を変えられないというのであれば、金平の死は避けられないということになる。