■過去の光誠の中身は、本当に光誠なのか

 さらに第3話では、もう1つ大きな謎が浮上した。2015年の世界でこの時代の根尾光誠(高橋1人2役)がついに姿を見せたのだ。パリ行きの空港ロビーで、飛行機に搭乗しようと立ち上がった光誠。顔は英人とそっくりだが、その表情や雰囲気に注目する視聴者も少なくない。X上でも、

《若干、根尾社長の顔つきに覇気がない?》

《最後に搭乗した根尾は1話の転生する前の根尾とは雰囲気が違う気がした》

《根尾社長…こっちが英人になっている可能性ない?》

 という声が目立つ。

 こうした反応から浮上しているのが、英人の中身が光誠なら、光誠の中身は英人なのではないかという“入れ替わり説”である。

 さらにネット上では、《最終的に歴史修正がうまくいかず、英人が“今の思いを持った光誠”につなげるため、自ら根尾光誠を階段から突き落とすのではないか》という考察まで飛び出している。

 第4話の公式サイトの予告画像では、これまでの時代にはいなかった“謎の人物”が根尾に土下座しているような場面もある。もし光誠の中身が英人なのだとすれば、相手に土下座をさせるような冷徹な人物とは想像できない。

 一体この時代の根尾光誠は何者なのか。

 第4話で予告された“2人の根尾光誠”の接近は、物語の核心へとつながっていきそうだ。

ドラマライター・ジュン
幼少期から映画を観ることが好きで、物語そのものの面白さはもちろん、「この作品はどうやって作られているのか」という裏側にも強く惹かれてきた。過去にはドラマや映画のロケーションコーディネーターとして現場に携わり、ロケ地選びや撮影準備などを通して、作品作りのリアルを肌で学んだ。そうした経験を重ねるなかで、俳優の芝居、演出、脚本、美術といったさまざまな要素が積み重なり、ひとつの映像作品として立ち上がっていく瞬間に、ますます心を奪われるように。いまは旬のドラマや映画を欠かさずチェックしつつ、張り巡らされた伏線や演出意図を読み解きながら、物語の核心やその先の展開に思いを巡らせる時間を何より楽しみにしている。