■自助グループで出会った仲間を4人失った

 自助グループで学んだことは「最初の一杯に手をつけるな」ということで、酒をやめられない人は「これが最後の一杯」と言って飲んでしまう。しかし、そこで手を出したらすべてが終わってしまう。「最後の一杯」が「最初の一杯」なのだと山口氏は話している。

 さらに「今日一日」という言葉もあるとし、「この先、酒をやめられるのだろうか」「10年後は?」「死ぬときは?」と思うと不安になることもあるため、先のことを考えずに「今日1日、いま飲まなきゃいいじゃん」と思うように、日々を過ごしているとも明かした。

 専門病院を退院してからはオンラインではなく、実際に自助グループのメンバーに会い、仲良くなった人もいたというが、その自助グループとつながってから4人の仲間が亡くなってしまったという。

 山口氏は自助グループは「命を扱う現場なんです」と話し、みんな元気ではあるが「誰があす死んでもおかしくない」という意識で生きていると語った。

「ぜひ詳細を『朝日新聞デジタル』で読んでいただきたい、非常に濃いインタビューになっています。

 山口さんが犯した罪は決して許されるものではありません。ただ、アルコール依存症という症状としっかりと向き合い、ゼロから一歩一歩、新たな道を歩んでいこうという強い意思が感じられるんですよね。

 インタビューで“今日一日という言葉もある”と語っていますが、同じようなことを清原和博さん(55)も話していましたよね」(ワイドショー関係者)

■清原和博も「一日一日の闘い」と語り……

 2016年12月、清原氏は覚せい剤取締法違反で逮捕されてから初めてスポーツニッポンのインタビューに応じ、「二度と(違法薬物に)手を出さないとは言えない。そう言い切れるのは、最後、自分が死ぬとき。あいつに勝ったぞと、笑って寿命を終えたい」と真剣な表情で語った。

 また、「一日一日の闘い。きょうは勝ったぞ、あすも頑張ろうという毎日の積み重ねです」とも話していた。

※画像は清原和博氏の公式ツイッター『@kiyohara3_5_114』より

「酒と違法薬物という違いはありますが、あらためて依存症の恐ろしさが分かる言葉ですよね。また、自助グループで知り合った仲間4人が亡くなってしまったという話もありました。死因は明らかにはなっていませんが、もしかしたら再びお酒に手を出して体調を崩してしまった人もいるかもしれません。

 それほど依存症は深刻なもので、山口さんの言葉通り、誰が明日死んでもおかしくないんでしょうね……」(前同)