元TOKIO山口達也氏(51)が4月17日と18日配信の『朝日新聞デジタル』のインタビューに応じ、「株式会社山口達也」を設立した経緯、アルコール依存症と診断されてからの治療や自助グループでの活動、今後について語っている。

 山口氏は3月22日に「株式会社山口達也」を設立したことをツイッターで報告。アルコール依存症を患っており、医師から「完治することはない」と宣告されたこと、そのアルコール依存症を克服する方法は「アルコールを一生一口も飲まない」ことだと説明。

 そのうえで「株式会社山口達也」では、自身の経験を活かして「アルコール依存症の周りにいる方々」や「依存症全般」に対する講演活動、「企業向けの危機管理セミナー」をやっていくとした。

■専門病院入院後の生活を赤裸々に告白

 17日配信のインタビューで、わいせつ事件や酒気帯び事故と病気の関係を聞かれた山口氏は、あらためてお詫びしたいとし、罪を真摯に受け止め、同じ過ちを繰り返さないように歩んでいきたいと話している。

 また、18日のインタビューではアルコール依存症と診断されて専門病院に入院してからのことを赤裸々に明かしている。

 山口氏は、2020年11月にアルコール依存症の専門病院に入院したこと、その病院ではっきりと診断を受け、ようやく自身が「依存症患者なんだな」と自覚し、生活を送るようになったと振り返った。

 入院してからは同じ依存症の人たちと3か月間ほど、断酒を続けて回復するプログラムを受けたほか、依存症の人の回復には専門治療だけでなく、自身の経験をともに話し合って助け合う「自助グループ」も重要だと知り、オンラインで顔と名前を隠して自助グループに参加したという。

 当初、これで酒がやめられるはずがないと感じた山口氏だが、酒に依存していた頃の失敗や酒で失ったものなどの話を共有しているうちに、仲間意識が芽生えて「自分だけじゃない」と肩の荷が軽くなることもあったようだ。