■友野と英梨に迫る未来改変の代償
未来改変の代償は、友野(鈴鹿)と英梨(横田)にも迫っているように見える。
第4話では、酔って自宅に帰宅し目覚めると光誠(高橋/1人2役)の前に秘書の英梨がいるという“禁断の一夜”を思わせる場面が描かれた。英人(高橋/1人2役)として生きる光誠は、未来で英梨が光誠に近づきすぎることを避けるため、意図的に友野と英梨を近づけている。
だが第5話では、友野と英梨が自ら英人を光誠の影武者に仕立て上げた。つまり2人は、未来改変の傍観者ではなく、当事者になってしまったのだ。
これまで『リボーン』では、英人が未来の知識を駆使して登場する人物を窮地から救う度に別の問題が起きてきた。
例えば、英人の父である英治(小日向文世/72)の借金問題は、光誠が用意した1000万円で一度は解決したように見えた。ところが英治は、「株式会社あかり商店街」の社長に就任した途端、スーツや腕時計、ブランドバッグに大金を使い、競馬で取り返そうとして再び400万円の借金を抱えてしまう。さらに、光誠が商店街を盛り上げようと始めた「温暖化対策グッズ」のビジネスも、蒼萬から特許権侵害で訴えられるトラブルを呼んだ。
ならば、友野と英梨の関係も、光誠が望むような形には進まない可能性がある。最悪の場合、2人は恋人になるどころか、絶縁に向かうのではないだろうか。
第6話の予告映像も不穏だ。春祭りで突然倒れた英人は、検査入院を経て日常へ戻るようだが、未来の記憶を使い続けることに不安を覚える展開が示されている。
さらに公式予告では、約2年ぶりに目を覚ましたように見える高橋演じる人物が、「俺はいったい何を守ってきたんだ」とこぼす場面がある。もしこの2年の間に、英人として生きる光誠が盛り上げてきたあかり商店街が再び廃れてしまっていたとしたら――。商店街を救おうとした行動すら、別の形で崩れていく可能性がある。
未来を変えた先で、本当に守りたかったものまで失ってしまうのか。第5話で浮かび上がった“側近の裏切り”と“英梨と友野の危機”、そして2年後の不穏な光景は、物語をさらに予測不能な領域へ押し進めていく。
ドラマライター・ジュン
幼少期から映画を観ることが好きで、物語そのものの面白さはもちろん、「この作品はどうやって作られているのか」という裏側にも強く惹かれてきた。
過去にはドラマや映画のロケーションコーディネーターとして現場に携わり、ロケ地選びや撮影準備などを通して、作品作りのリアルを肌で学んだ。そうした経験を重ねるなかで、俳優の芝居、演出、脚本、美術といったさまざまな要素が積み重なり、ひとつの映像作品として立ち上がっていく瞬間に、ますます心を奪われるように。
いまは旬のドラマや映画を欠かさずチェックしつつ、張り巡らされた伏線や演出意図を読み解きながら、物語の核心やその先の展開に思いを巡らせる時間を何より楽しみにしている。