貴乃花と養老孟司氏の特別対談第4弾。今回は、“現代のニッポン”に潜む危機、「戦争」と「巨大地震」にメスを入れる!

――養老先生は、保育園の理事を30年間、務めていましたが、今の我々の世代と、次の世代の子供たちの違いって、感じます?

養老孟司氏(以下=養老) あまり、そういうのを考えたことはないです。そういうことを考えようとすると、自分に都合のいい答えを出そうとする。

貴乃花 こっちが望むような結果を求めてはいけない?

養老 そう。ああすればこうなる、こうすればああなるって、今の世界は全部、そうでしょ。AIじゃないけど、すぐに答えを求めるじゃないですか。

貴乃花 そうかもしれません。

養老 だから、すぐに答えが出ちゃうというのは、ある種、あんまり、よろしくないんだと思うんです。

貴乃花 答えを知りたがるのも、やめたほうがいい。

養老 人生って、そんな簡単なものじゃないんですよ。相撲もそうでしょ。狭い土俵の上で、たった2人で戦っているから、コンピュータで計算したら、どちらが勝つか分かるだろうと思うけど、実際はそうはいかない。それが面白いんです。

 今の日本人は、計算ずくで、全部コントロールしてやろうとしますから。それはいけない。