有給休暇と組み合わせればサラリーマンも最大12連休を楽しむことができた2026年のゴールデンウイーク(GW)。しかし、物価高と人件費の上昇は家計における遊行費を圧迫しているという。事実、今年のGWに関西地域から子どもと孫が都内にある自宅へ帰省してきたという田村健一さん(68・仮名)はこう嘆く
「まさか、1か月分の年金を孫の一度の帰省だけで使ってしまうとは……。孫は可愛くてしょうがないのですが、心の中ではどこか“夏休みには来ないで……”と少し思ってしまう自分がいるんです」
多くの祖父母が首を長くして待ちわびる孫との再会。それを田村さんが心待ちにできないのはなぜなのか。田村さんの身にいったい、何が起きたのかを本サイトではお金のプロと共に検証する。
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練馬区にある一軒家で妻と2人で暮らす田村健一さん。自宅のローンもすでに完済し、妻と2人で悠々自適な老後生活を送っているのかと思いきや、どうやらそうではないという。現役時代は証券会社に勤めていた田村さん。現在は月額20万円ほどの年金を受け取り生活している。
「退職金も十分ありましたし、日々の生活に困ることはありません。一方で今後何があるかはわからず……余裕があるわけでもないので、貯金には手をつけずに生活したいというのが本音です」
そんな田村さんが、今年のGWの思い出を苦々しく振り返る。大阪府で暮らす長女(41)が7歳になる娘と夫と共に都内の実家へ帰省したのだという。
帰省の3か月前には長女から連絡を受けたという田村さん。スマートフォン越しに孫娘に「どこか行きたいところは?」と優しく尋ねると返ってきたのは大人気テーマパークの名前だった。長女からは「パパ、連休中はチケット代も高いし……」と心配する声も上がったが根っからの見栄っ張りの田村さん。スマホ越しに孫娘から有名キャラクターの名前を連呼されると「任せておけ」とあっさり家族でのテーマパーク旅行を請け負ってしまったというのだ。