■人気アトラクションを乗るために2000円

「調べるとテーマパークのチケット代は連休中1人1万円超。まだ小学校低学年の孫娘を連れてテーマパークを遊び回るのも難しいと思い、パーク隣接のホテルを予約しようと思ったら一番安い部屋でも7万円超。さすがに娘夫婦と同じ部屋に泊まるのも……と思い2部屋予約したところ、それだけで15万円です」

 孫娘の手前、とにかく格好をつけたかった田村さん。少しでも孫娘の笑顔が見たい。そんな一心だったという。

 そして迎えた当日。その日のことを田村さんがこう振り返る。

「人気アトラクションに乗りたいとせがむ孫娘のために、1人2000円払い優先レーンを使えるチケットを購入したり、人気キャラクターのポップコーンが描かれた容器を買ってしまいました。支払うときは“高過ぎる”との思いも一瞬頭をよぎったのですが、孫娘の笑顔を見るとつい財布の紐も緩まってしまい……」

 後日、カード会社から請求された金額を見てみると2日分のパークのチケット代と園内での食費、ホテルでの宿泊代を含めると合計30万円を超える出費になったという。後日、母から旅行にかかった費用を聞いた長女が「半額支払う」と申し出てくれたため、15万円ほどの支払いで済んだんだとか。たった1回の家族旅行で1か月弱分の年金が消えてしまった田村さん。このときのことをこう振り返る。

「今は本当に高いですよね。まさか、1回行くだけで年金1か月分がなくなってしまうとは……。孫の笑顔はいつでも見たいのですが、頑張ってテーマパークに行こうとはもう思いません」

 あらゆるところに影響が及んでいる物価高と人件費高騰。田村さんは今後、孫娘との娯楽費をいかにして捻出するべきなのか。税理士法人アクシア代表社員で、公認会計士・税理士、CFP資格(日本やアメリカなど世界各国・地域で認定されている国際的なファイナンシャル・プランナーの最上位資格)を持つ宮岡秀峰氏が解説する。