■学食なのに一杯1000円超

 本格的なのは味だけではない。Xで話題となった『特龍汁なし』(税込み・900円・以下同)、その他のラーメンメニューも『台湾まぜそば』(1000円)、『鶏そば』(1100円)など1000円超の商品も目立つ。学食といえば、ワンコインでカレーや定食をかき込む場所――そんなイメージがある中で強気の価格設定だ。

「学生さんから“高い”という声もありますが、病院や大学の職員さんからは“この値段でこのクオリティなら毎日来たい”という声もあります。ただお腹を満たすだけではなく、満足度や体験価値を提供できる場でありたいと思っています」(前出の小林店長)

 同店は夜20時30分まで営業し、テイクアウトにも対応。学生だけでなく、大学付属病院勤務の医師や職員にも利用されている。

※撮影/編集部

「二郎系は男性向けのイメージもありますが、若い女性も召し上がっています。病院の夜勤の方にも利用されていますね」(前同)

 病気や怪我の治療を行う大学病院。そこで提供される食事と聞けば、薄い味付けで低カロリーな健康的なメニューを想像してしまう。ところが、人気を集めているのは、ニンニクとアブラが効いたガッツリ系の一杯だ。

「医学部の学食ですから、ボリュームのあるラーメンは避けられる印象もあるかもしれません。ただ、実際にはドクターや医療スタッフが来店されることもありますし、疲れていると、こういう“背徳感”のあるものが食べたくなるのかもしれませんね。現在は1日200人弱のお客様に来ていただいていて、二郎系ラーメンは1日30杯、多い時は50杯ほど出ています」(同)