■歴代日本人メジャーリーガー「珍記録集」
【長打が本塁打のみの連続記録/8連続カード初戦本塁打】村上宗隆
5月4日に第14号を放った村上は、その時点で今季の長打はすべて本塁打。二塁打、三塁打がゼロで、1900年以降、メジャーデビューから長打が連続して本塁打となった最長記録は2016年の李大浩の10本で、それを軽々と更新した。8日には第1打席で15号先制ソロを放ち、この一発で8カード連続でその初戦に本塁打を記録。7カード連続は1987年のエディ・マレー(オリオールズ)のみで、単独トップに躍り出た。
【日本人投手の最高球速】藤浪晋太郎
大谷翔平の高校時代のライバルが、いまだ大谷に“勝って”いるのが最高球速だ。23年8月6日、対メッツ戦の8回に登板した藤浪は102.6マイル(約165.1キロ)をマーク。わずか9球2三振で、この回を締めた。試合中継では、サイ・ヤング賞3度・通算268勝のジム・パーマー氏が「この投球を瓶詰めにできれば、クーパーズタウン(野球殿堂)に行ける」と絶賛。しかし、制球難は直らず、現在に至る……。
【日本人初のWS出場/OP戦首位打者】新庄剛志
生まれついてのスター新庄は、印象的な記録を数多く残している。2002年10月19日の対エンゼルス戦では日本人選手として初めてワールドシリーズに出場。2打席目にヒットを放ち、このとき使用したバットは「TSU No.5」と直筆のサイン入りで米野球殿堂博物館に展示されている。結果として、その年限りでメジャーを離れることになる翌03年には、オープン戦で50打席以上立ったナ・リーグ選手としての最高打率の.426を叩き出した。
【セ・リーグ初のメジャーリーガー】柏田貴史
1995年は2軍で最多勝を獲得するも、巨人の1軍の壁は高く通算わずか1勝。そんな変則左腕の転機は、97年2月のメッツへの野球留学。後にロッテの監督となるバレンタイン監督に見初められ、そのままメッツに入団。5月には初登板を果たし、セ・リーグ出身選手として初のメジャーリーガーとなった。この年に3勝を挙げ、オフには、すぐにMLB4球団に加え、巨人以外のNPB11球団からオファーが殺到した。
【後編】大谷翔平がベンチで駆使する“秘密兵器”の効果を専門家が指摘 侍メジャーリーガーが今季達成する“日の丸金字塔”全リストでは、サイ・ヤング賞を狙う大谷翔平が投手専念の試合を増やしている意外な理由などをMLB担当記者や専門家が明かしている。《【後編】はこちらから》
福島良一(ふくしま・よしかず)
スポーツジャーナリスト、メジャーリーグアナリスト。千葉県出身。学習院高等科、中央大学商学部卒業。大学在学中から主としてメジャーリーグの評論・取材を行っている。主な著書に『日本人メジャーリーガー成功の法則 田中将大の挑戦』(双葉社)『もっと知りたい!大谷翔平 SHO-TIME観戦ガイド』(小学館)など。
藪恵壹(やぶ・けいいち)
三重県南牟婁郡御浜町出身の元プロ野球選手(投手)・コーチ、解説者・評論家・YouTuber。NPBでは1994年から2004年に阪神タイガース、2010年に東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーし、阪神時代の1994年にはセントラル・リーグの新人王を獲得、2003年にはチームのセ・リーグ優勝に貢献した。NPBにおける通算成績は279登板、84勝106敗、防御率3.58。またMLBではオークランド・アスレチックスとサンフランシスコ・ジャイアンツでプレーし、実働2年間で100試合に登板した。