春ドラマもそろそろ中盤。そんな中から、キャストや企画が話題になりながら、視聴率、配信で伸び悩んでいる3作品の敗因を考察してみたい。
まずは、佐藤二朗(57)と橋本愛(30)がダブル主演する『夫婦別姓刑事』(フジテレビ系/火曜よる9時~)は、「夫婦は同じ部署に配属してはならない」という警察の暗黙のルールを回避するため、四方田誠(佐藤)と鈴木明日香(橋本)が夫婦であることを隠し、別姓のままバディを組んで事件を解決していくミステリードラマ。
考察ミステリーとして、5年前の四方田の前妻・皐月(清水美沙/55)殺害事件を軸に、毎回起きる事件のサブエピソードを展開。ただ、そのサブが動機や仕掛けに深みがなく、ミステリーとして楽しむには薄味。人気配信者と薬物、高校生のいじめと同性愛などと、視聴者を引き付けそうなネタを、寄せ集めて作ったようにしか見えない。
一方で、本筋である前妻殺しと、連続殺人事件“消しゴム事件”は、なかなかヒントが出てこず、真相が見えてこない。四方田の娘の中学校時代の担任・喜多村(竹原ピストル/49)に始まって、署長・井伏(坂東彌十郎/70)や同僚・上山(矢本悠馬/35)、はたまた娘までと、怪しさを各方面に匂わせるので、本筋考察のノイズになってしまっている。
配信サービス・TVerのお気に入り登録数(すべて5月19日午後3時現在)は、堅調に50万台をキープしているが、平均世帯視聴率(すべてビデオリサーチ調べ/関東地区)は、3.9%あった初回から第4話以降は2%台に落としている。考察ものは後半に盛り上がるが、これでは厳しいだろう。