■ルール無視で“撮影居座り”が横行…客に掴みかかられたことも
逮捕の一報を受け、市川市動植物園に取材を申し込んだところ、安永崇課長が取材に応じてくれた。
──事件当時の様子を教えてください。
「5月17日日曜日、午前10時50分頃、着ぐるみを着た男性が、高低差4メートルほどの柵を乗り越えてサル山に着地、内部に侵入をするという事案が発生しました。職員が当該男性を園内の別の場所に連れ出し、すぐ警察に通報、警察官の方に引き渡しをしました」(安永氏、以下同)
──これまでも撮影にまつわるトラブルが起きたことはありましたか?
「“トラブル”が何を指すかは微妙ですが、おそらく収益目的でパンチを撮り、SNSにアップするため長時間サル山の前に陣取る方がいるというのは、常に他の来園者の方から声をお寄せいただいています。サル山には大変多くの人がいらっしゃるので、最前列に陣取った方は10分を目安に後ろの方と交代をする、“10分ルール”を観覧上のルールとして設けております。この3ヶ月ほどでSNSや現地の掲示でお知らせしているのですが、こうした観覧・撮影のルール・マナーには課題があると、園としても認識をしています」
──警察沙汰になるようなケースは過去にもありましたか?
「我々が巡回をしていて、マナー違反等が認められればその方に注意をすることがあるのですが、他でもない私自身が注意の際に掴みかかられたことがございまして。その時もサル山だったのですが、警察を呼ぶという事態になりました」
──撮影禁止の案が上がった理由はなんでしょうか。
「今回は、サル山にカメラが常時向けられているという状況を狙って及んだ犯行だったのではないかと推察しています。話によると(容疑者は)暗号通貨の運営をしていたということで、結局はバズってアクセスが多くなることでメリットがある、目立つことを目的としているというようなお話がありました。
そういったことに対処するために、そもそも撮影禁止にして“カメラを向けてはいけない”とするべきなのではないか、という意見が出ました。猿山の前には何百人もの方がいますが、どのカメラが金儲けをしたいYouTuberでどのカメラが個人で楽しみたい方なのか、というのは事実上判別不可能です」