緊張が続く米国によるイランへの侵攻。連日、ホルムズ海峡の封鎖により石油価格の乱高下が新聞の一面では報じられている。その影響は私たちの身近な生活にも及んでいるという。
日銀は4月28日に行なわれた金融政策決定会合で政策金利を0.75%程度で据え置くと発表。植田和男総裁も記者会見で、中東情勢の緊迫を受けた原油高による物価上振れと景気下振れの両面のリスクを「もう少し確認したい」と話している。
一方で、ホルムズ海峡の封鎖が今後も続いた場合には「利上げ判断はあり得る」とも植田総裁は述べている。長期的な視点に立てば今後の利上げは避けられない状況だ。そんな中、このまま利上げが続けば「家計が崩壊するのでは」と心配するのは現在、高校1年生になる娘がいるという副島隆さん(51・仮名)だ。
7年前に都内の3LDKの中古マンションを35年ローンで購入したばかりだという副島さん。「今後、娘の大学進学に教育費が必要で……」と話す。今回は住宅ローンの利上げを心配する副島さんのケースを専門家とともに検証する。
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7年前に東京・新宿区内の3LDKの中古マンションを6500万円ほどで購入したという副島さん。現在、医療機器メーカーの部長としてエリート街道を歩んでいる。そんな副島さんの年収は額面で900万円ほど、ローンの支払いも順調に進んでいるという。そんな副島さんのマンションは昨今の不動産価格上昇の波に乗り購入時と比べると4000万円ほど価格が値上がっているそうだ。
順風満帆に見える人生だが、「決してそんなことはない」と本人は否定する。その理由は近年繰り返された住宅ローンの利上げにあるようだ。副島さんが話す。
「7年前にマンションを購入した当初は住宅ローンの変動金利がおよそ0.5%でした。一方で、現在の金利はおよそ1%。当初はローンも月に16万8000円ほどの支払い額で済んでいたのですが、今では毎月の支払額も6000円増え、およそ17万4000円です」