■日本人より2000円高い? 外国人価格の理由
インバウンド需要の増加に伴い、観光地や飲食店では、外国人観光客向けに通常より高い料金を設定する、いわゆる“二重価格”を設定する店舗も増えている。美容室業界でも“二重価格”を導入する店舗は増えているという。
「外国人のお客様向けの料金設定は、当店でも行っています。日本人向けの通常料金と比べると、メニューにもよりますが、だいたい2000円から3000円ほど高く設定しています。
これは海外のようにチップを別途いただく文化が日本にはないため、サービス料込みの価格として設定している感覚に近いですね」(前出の浅野氏)
現にネット上で外国人向けの美容室予約サイトを見てみるとカットとカラー、トリートメントのセットを5万円超で売り出している店も珍しくない。
このまま市場が成長を続ければインバウンド需要に特化した店舗が業界内に誕生しても不思議ではないと浅野氏は話す。
「外国人のお客様の来店だけで年間に400~500万円ほどの売上があります。これは美容室経営にとっては決して小さい金額ではありません。今後は、外国人のお客様だけをターゲットにしたサロンが出てくる可能性も十分あると思います」(前同)
美容室業界の生き残りを賭けた戦いは今後、さらに激化しそうだ。