かつてはテレビドラマの象徴とも呼べる枠だった、フジテレビ系の「月9」枠。
近年低視聴率にあえいでいる同枠は、今年4月10日スタートした木村拓哉(50)の主演ドラマ『風間公親―教場0―』で勢いを取り戻しつつある一方、“強力なライバル”はいまだに超えられないようで――。
「現在のテレビ各局では、13~49歳に的を絞った個人視聴率である“コア視聴率”が最重視されています。CMスポンサー企業の購買層の数字を確保できれば、高単価のCM獲得につながる、ということですね。その観点で『教場0』は、第1話時点で成功を収めました」(制作会社関係者)
『教場0』の前、1月クールに放送していた北川景子(36)の主演ドラマ『女神の教室ーリーガル青春白書―』は、コア視聴率2%前半(関東地区/ビデオリサーチ調べ)を記録。
一方で、4月10日に放送した『教場0』の第1話は、コア視聴率4.0%まで回復。「視聴率男のキムタク」の名に恥じない数字に見えるが、これを裏番組はあっさりと上回っていたのだ。
「同日、21時から23時ごろまで『しゃべくり007』(日本テレビ系)の2時間SPが放送されていたんですが、コア視聴率は『教場0』を軽く超える5.4%を記録。『教場0』のスタートに合わせて豪華ゲストを招いての2時間SPは、明らかに『教場0』の出鼻をくじく戦略です。
それにしても同日の『しゃべくり007』のゲストはタイミング的に最高で、豪華でしたね」(前同)
4月10日放送回には、『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』で14年ぶりに侍ジャパンを優勝に導いた栗山英樹監督(61)が出演。優勝後、初のバラエティ番組出演ということで放送前から注目を集めていた。