■温活、韓流……広がるジビエの世界

 新しい価値観の広がりを受けて、昨年11月~今年2月には農林水産省主催の「全国ジビエフェア」も開催され、大きな話題となりました。

「ジビエならではの奥深い味わいや、良質肉にこだわる健康志向の若者のニーズに応える形で、調理の工夫を凝らした多様なメニューも登場してきています。体を温める“温活ジビエ”や韓国料理と掛け合わせた“韓流ジビエ”、片手で気軽に楽しむ“ワンハンドジビエ”などが今後のブームを牽引していくのではないでしょうか」(グルメ誌ライター)

 ネット上でも、

《しっとり柔らかいシカ肉のロースト、全然クセがなくて驚いた! このクオリティなら少し高くても自分へのご褒美にまた食べたい》
《初めてぼたん鍋を食べたけど、イノシシの脂身がすごく甘くて絶品だった》
《肉厚なジビエバーガー、ジューシーで満足感がすごい》

 といった声が聞かれます。

 こうした消費者による味や品質への高い評価は、ジビエが珍しさではなく、優れた食材として定着しつつある証拠。野山から得られた恵みを食材として無駄なく使い切ることは、持続可能な食と地域の未来を守ることにつながるはずです。

トレンド現象ウォッチャー・戸田蒼
大手出版社でエンタメ誌やWEBメディアの編集長を経てフリー。雑誌&WEBライター、トレンド現象ウォッチャーとして活動中。