TBSの定例会見が5月27日に開催された。会見では、世間を騒がせている歌手・女優・タレントのあのとタレントの鈴木紗理奈(48)が、同局の番組『それSnow Manにやらせて下さい』の5月29日放送回に出演することについて、合田隆信専務取締役が言及する場面があった。

 合田専務は『それスノ』の放送内容は《特に変更はありません》と明言したうえで、同局でのバラエティ制作について《一概にこれがいい、ダメとは言えないが、見ている人、関連する人は傷ついたり不快な思いをするんだということは制作者も念頭におきながらやっていかなければならない》と語った。

 あのと鈴木を巡っては、5月18日深夜放送の『あのちゃんねる』(テレビ朝日系)内のサッカー企画で、あのが「ベッキーの次に嫌いな芸能人は?」と番組サイドが用意した質問を振られ、「鈴木紗理奈!」と発言。これを受けて鈴木は20日にインスタグラムのストーリーズを更新し、『あのちゃんねる』に対してと思われる《普通にいじめやん》など怒りのコメントを投稿して騒動化。

 その後、『あのちゃんねる』の見逃し配信サービス・TVerの当該放送回は配信停止となり、23日には番組公式サイトに謝罪文が掲載された。

 あのも23日に自身のXを更新。そこでは、これまでも番組の演出に意見してきたが、全く改善されてこなかったことを明かし、《もう続けたくないので番組を降ります。つまり、番組が終わるということになると思います》と降板を宣言した。

 そして26日、テレビ朝日の定例会見内で同局の西新社長が鈴木とあの双方に謝罪。番組の今後については「調整中のため言及控えます」とした。同日にあのと鈴木、双方の所属事務所もコメントを発表。SNS上では、あのが直接、鈴木に謝罪していないとする指摘もあるものの、幕引きが図られた。

 そして28日、『あのちゃんねる』が6月15日の放送をもって終了することがテレビ朝日から発表された。

 今回の騒動に対しては、

《嫌いな芸能人暴露〜なんて大昔からあるつまらんお笑いだけど、普通絶対ピー音いれるよね?》 
《番組で嫌いな芸能人を言わせる企画はいい加減やめたら、と思う結局誰も得しない》

 といった、番組の企画を問題視する声も多く寄せられている。

「ひと昔前は、ピー音やイニシャルトークを用いて、実名は伏せつつも芸能人同士で悪口を言い合う企画など、テレビ番組で犬猿関係を暴露することがウケていた時代もありました。関西の老舗番組でも、人気芸人が大物歌手のことをイニシャルで挙げて批判したようなこともありましたが……もう時代は令和ですからね」(スポーツ紙記者)

 かつての芸能界では、現代ほどコンプライアンスが厳しくなかったこともあって、今回騒動になったような、タレントが「嫌いな芸能人」を発言することが少なかった。たとえば1990年代には、現在は引退状態の元アナウンサーでタレントとしても人気の女性が、“嫌いな芸能人”を3人言う際、1人だけ実名がテロップつきでオンエアされたこともあった。

 また、実名を出しての批判合戦もあった。1999年から2001年にかけては、“ミッチー・サッチー騒動”が大きな話題に。同騒動は、女優・浅香光代さん(20年12月逝去/享年92)が99年3月末にTBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』内に出演した際、以前から確執のあった野村沙知代さん(17年12月逝去/享年85)を痛烈に批判したところ、野村さんが激怒。ワイドショーなども巻き込んで、壮大な舌戦へと発展した騒動である。