■人気バラエティ番組の共演者同士が「不仲」公言

「近年ではさすがに、そうした露骨に誰かを貶めるような番組は減りましたが、『あのちゃんねる』と同じテレビ朝日のバラエティ番組『ロンドンハーツ』では、一般人に聞いたアンケート企画として、出演者を痛烈にディスる企画が放送されてもいますね。“芸のクオリティ”についての批判が主ですし、芸人なら笑いに変えられるというところでしょうが……」(前出のスポーツ紙記者)

『ロンハー』の2025年6月の放送回では、大学お笑いサークルなどで活動する大学生へのアンケートを基に、「大学お笑いが選んだ好きな芸人GP」という企画を放送。下位の芸人に「笑いの取り方がダサい」「はしゃぎすぎていて冷めるタイミングが多くある」など辛辣な声が寄せられた。

 今回、あらためて注目されている“嫌いな芸能人”というトークネタ――昭和・平成のテレビ史にも詳しい芸能評論家の三杉武氏は、「たとえばタモリさん(80)と小田和正さん(78)のエピソードは有名ですよね」と振り返る。

 タモリは70年代後半に「フォークソングは暗くて嫌い」などと公言していて、小田が在籍していたバンド「オフコース」などの名前を挙げていた。84年に小田がタモリMCの生番組『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の「テレフォンショッキング」に出演した際には、小田がタモリに「(僕の新曲を)お気にいらないでしょうが」と発言するなど、明らかに気まずい空気が流れていたことも。

 その後も長らく確執が続いたとされるが、タモリと小田は2015年9月にフジテレビの生野陽子アナウンサー(42)と中村光宏アナウンサー(41)の結婚披露宴の席で握手を交わし、2人とも笑顔でコメント。“歴史的和解”だと話題になった。

「現在まで続いていそうな話でいえば、ドランクドラゴン鈴木拓さん(50)とキングコング梶原雄太さん(45)が不仲であることは、本人たちが何度も公言していますね」(三杉氏、以下同)

 鈴木と梶原は、人気バラエティ番組『はねるのトびら』(01年~12年/フジテレビ系)で共演していたが、梶原の態度が悪かったこと、若手なのにやたらと華があって持ち上げられていたことなどから、鈴木は梶原を嫌っていることを明かしている。

 梶原サイドもこの件を認めていて、5月7日にYouTubeチャンネル『たっくーTVれいでぃお』に出演した際には、「一方的に僕が悪かったですけどね」「僕の態度も悪かっただろうし。いろんな原因があって」とコメント。ずっと断られているが、いつか直接鈴木に謝罪したいと話していた。

 そんな話が多くあった昔と現代のテレビ番組の違いを、三杉氏はこう話す。

「昔は、悪い話の方が盛り上がりましたよね。不倫、不仲、現場の態度が悪い、調子乗ってるとか……。現代でいうコンプライアンスの概念が緩く、今は放送できないような、ネガティブな話題がウケていました。

 しかし、現代では、そういうネガティブな話はネットにあふれていますよね。それで嫌な気分になっている人が多いのもあるのかと。それに、SNSが浸透し、冗談で言ったことがニュアンスまでは伝わらないで文字として残ってしまうことも増えた結果、デジタルタトゥーみたいな形で残ってしまうというのもありますね」