■山口寿一オーナーが“解任”を即決?
それにしても不可解なのは、巨人が“阿部擁護”をせず、すぐに阿部慎之助氏に辞任会見を開かせたことだ。
「家庭のゴタゴタなので収められる案件だったはずですが、巨人は阿部さんを守らなかった。これには、山口寿一オーナーの意向が働いたと言われます」(全国紙運動部記者)
球界では、両者の不和は多くが知るところだった。
「山口オーナーは読売新聞の記者時代に法務省担当が長く、ついたあだ名が“ミスター・コンプライアンス”。パワハラなどには、とりわけ厳しく、阿部さんの2軍監督時代の“昭和熱血指導”を疑問視していた人物なんです」(前同)
阿部氏は現役時代、サインミスをした沢村拓一投手の頭をマウンドでポカリとやるなど、“手が出るタイプ”の選手だったという。
「2軍監督時代も、血豆を潰した投手を続投させるなどのスポ根指導が問題になっています。叩き上げの増田陸(25)などは、鬼軍曹時代の阿部さんを、よく知っているはずです」(同)
無念の辞任を余儀なくされた阿部監督。今後の見通しも暗そうだという。
「山口オーナーの目の黒いうちは、巨人関連の仕事は無理。本人も球団に迷惑をかけた負い目から、読売以外の仕事を受けにくいはず。事実上の“球界追放”になるのでは……」(同)
阿部氏の現役時代に巨人でヘッドコーチを務めた伊原春樹氏は、同情の念を隠さない。
「時代の流れというものは分かるが、阿部がかわいそうだ……これに尽きるね」
栄光の巨人軍の4番と監督を歴任したスターの辞任劇は、球界に暗い影を落としている。