■原辰徳元監督「再登板」の可能性はゼロ

 阿部慎之助氏の監督辞任を受け急遽、指揮を執ることとなった橋上秀樹監督代行(60)。現役時代はヤクルトなどで活躍してきた橋上代行は、巨人では生え抜き以外の唯一の“監督”となる。

 球界では野村克也さんの弟子筋“野村チルドレン”として知られ、“名将爆誕”を期待する向きもあるが、

「19年にヤクルトの2軍チーフコーチを1年でクビになったのは、試合中の居眠りが原因とも。相手によってコロコロ態度を変えるタイプ、という評判もあります」(球界関係者)

 いずれにせよ、橋上代行は“苦肉の策”だという。

「山口オーナーが目をかけている川相昌弘コーチ(61)に、お鉢が回ってくると思いましたが、意外でした。今季は橋上代行のままいって、“来季から川相監督”にするのでは」(前同)

 ただ、球団に近い関係者は、

「来季から川相にするのなら、今季からやらせる。今季は橋上代行でいくと言っているのも嘘。実際は必死で後任を当たっており、交流戦終了後かオールスター明けに後任監督が電撃発表される可能性もある」

 と打ち明ける。

 事実、一部報道では原辰徳元監督(67)の再登板説が囁かれ始めている。

「現在はオーナー付特別顧問という立場。本人は周囲に“もう一度、巨人を立て直してよ”と言われ、“正式にオファーが来たらね”と返したといいますからね。

 ただ、ファンも選手もフロントも原さんの長期政権に嫌気が差して阿部さんを監督にした経緯があるので、無理筋でしょう」(前同)

 前2軍監督の桑田真澄氏(58)を推す声もある。

「阿部さんにも堂々と意見するタイプだった。理論派だし、現在、故障中のエース・山崎伊織(27)など、現役選手には“桑田信者”も多い。

 ファンの受けもいいはずです。一方、巨人フロントには、阿部さんの意向で昨季限りで桑田さんを事実上のクビにした後ろめたさがあるんですよ」(同)

 となると、球界で言う“巨人の食客評論家”たちが次なる候補となる。

「テレビやウェブ中継で巨人主催試合の解説に呼ばれるOBたちです。篠塚和典(68)、工藤公康(63)、阿波野秀幸(61)といった面々でしょうか。中畑清さん(72)も可能性がありますね」(スポーツ紙記デスク)

 だが、「彼らのうちの誰かが引き受けても“つなぎ”に過ぎない」(同)という。

「“高橋由伸(51)をもう一度監督にして、ゴジラ(松井秀喜=51)に禅譲する”のが、フロントの既定路線なんです。ただ、前回のように中途半端な形ではなく、チームの土台を整えて渡したい。そう考えると、現在のチーム状態では不可能でしょう」(同)

 誰が“火中の栗”を拾うのか――。

伊原春樹(いはら・はるき)
1949年生まれ。元プロ野球選手(内野手)・コーチ・監督、解説者・評論家。
西鉄ライオンズに入団してから1980年までプロ野球で内野手として活躍。一時期は読売ジャイアンツにも在籍していた。現役引退後には、西武ライオンズ、阪神タイガース、読売ジャイアンツ、オリックス・ブルーウェーブなど、数多くの球団で監督・コーチを経験。2026年現在は社会人野球の茨城トヨペットでアドバイザーをしている。