■耳の前の毛を伸ばした特徴的な髪型の埴輪!
芝山古墳群には“殿塚”と“姫塚”の2つがあって、ユダヤ人埴輪とされるものは、姫塚から出土しました。
同町博物館の公式ホームページでは、あごひげの男性像と紹介されていますが、注目すべきは、巨大なつば付きの帽子をかぶっている点と、両耳の前の毛を伸ばした“みずら”という独特の髪型をしている点です。
実は、正統派ユダヤの人たちの文化には、耳の前の毛を伸ばす“ペイオト”という髪型があります。旧約聖書にも記されており、古代のイスラエルでは、全員、この髪型が義務付けられていたそうです。
さらに、帽子や長いあごひげといった特徴にも着目すると、ユダヤ人と姫塚の埴輪との間には、多くの共通点が見られます。こうした事実を踏まえ、美術史研究家の故・田中英道さんは、生前、「姫塚の埴輪はユダヤ人をかたどったものである」と、主張されました。
私も、その意見に賛成です。日本は古代から渡来人の流入があったと言いますし、その中にユダヤ人がいても不思議ではありません。
紀元前772年に起きたアッシリア捕囚では、北イスラエル王国にいた10部族が散り散りになり、その一部が東の国を目指したという話があります。その一派が日本に到達し、定住していたら……。埴輪のモデルになっても、おかしくありません。
こうしたユダヤ人に酷似した埴輪は、千葉県に限らず、群馬県や奈良県でも見つかっているそうです。
貴乃花光司(たかのはな・こうじ)
1972年8月12日、東京都生まれ。88年、藤島部屋に入門。92年の初場所で、史上最年少の19歳5か月で幕内初優勝。兄・若乃花と「若貴フィーバー」を巻き起こす。94年11月に第65代横綱に昇進。幕内優勝22回。生涯戦歴は794勝で、「平成の大横綱」と呼ばれた。2018年に日本相撲協会を退職し、現在はテレビ、講演会等、幅広く活躍中。