横綱、親方として、相撲を通じて日本文化や神事に長らく関わってきた貴乃花。自身が体験したことや、本を読んで学んだこと、そして、心に残った“ニッポンの魅力”を、歴史の話も交えながら伝えていく。
坂本龍馬といえば、幕末のヒーローであり、日本人に最も好かれた偉人でもあります。
薩長同盟で中心的な役割を果たし、大政奉還の立て役者となったのは、ご存じの通り。作家・司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』をはじめ、数々の小説やドラマの題材にされました。
もちろん、私も尊敬していますが、その一方で、彼を別の視点から読み解いてみたいと、常々、思っていたんです。そこで今回は、私なりの“龍馬観”をお話しさせてください。
結論から申し上げると、龍馬たち幕末の志士は“実働部隊”だったというのが、私の見方です。現代でいえば、雇われ支店長のようなもので、けっして社長ではない。なので、理想のリーダー像としてよく挙げられますが、それは少し違うのでは……とも。