■返済期間50年、超長期間住宅ローンのメリットとデメリットを【CFPが解説】
──マンション価格の高騰が続いていることから通常の返済期間である35年を超える返済期間を設定した住宅ローンを選択する人も少なくありません。長期間の返済期間で住宅ローンを組むことのメリットとデメリットはなんでしょうか。
メリットは明確で、毎月の返済額を抑えられる点です。これにより、生活費や教育費に加え、将来に向けた資産形成の余力を確保しやすくなります。また、返済比率が下がることで融資審査上のハードルも下がり、購入可能な物件の選択肢が広がる点も実務上の利点といえます。特に共働き世帯においては、キャッシュフローの柔軟性を高められる点は大きなメリットです。
一方、デメリットはですが、返済期間が長期化するほど利息負担は累積し、総返済額は大きく膨らみます。同じ借入額でもトータルコストは確実に増加する点には注意が必要です。また、完済時の年齢が高くなることで、退職後も返済が続くリスクが高まります。変動金利を選択した場合には、金利上昇リスクをより長期間にわたり抱えることにもなります。
実務的に重要なのは、こうしたローンが「繰上返済を前提とした設計」である点です。したがって活用する場合には、繰上返済の原資を確保できるか、あるいは老後までの返済計画に無理がないかを含め、長期的な資金計画とセットで検討する必要があります。