■コーヒーのような“黒湯”が楽しめる都内の穴場

東京都大田区の『蒲田温泉郷』※撮影/編集部

 関東地方は、『蒲田温泉郷』(東京都大田区)。東京にいながら本格的な温泉が楽しめると、前出の早坂信哉氏が、こう太鼓判を押す。

「“黒湯”と呼ばれる、コーヒーのように真っ黒な源泉が特徴。植物由来の成分を含み、肌に優しく、さっぱりした入り心地なので、暑い日でも気持ち良い。また、源泉の温度がそれほど高くなく、これからの時期、施設によっては加温しない冷たい浴槽も登場します」

 大田区周辺は、こうした黒湯が銭湯価格(大人550円)で入れるので、浮いた旅費は湯上がりの晩酌に回したい。

「蒲田は、“羽根つき餃子”をはじめ、B級グルメが多数。黒湯で汗を流し、餃子とビールで一杯やって日帰り旅行を楽しむ。これだけで、温泉と転地効果のダブルで整います」(前同)

 首都圏在住で「旅行の時間が取れない」多忙な方でも楽しめる、こちらも穴場だ。

【後編】標高800メートルに位置する新潟県の温泉地や、新鮮な源泉の証し“泡つき”が楽しめる四国の秘湯など、これからの季節に行きたい温泉「中部・西日本編」をお届けします。《【後編】はこちらから》

早坂信哉(はやさか・しんや)
東京都市大学教授 温泉療法専門医。『医師が教える温泉の教科書』『入浴それは、世界一簡単な健康習慣』など著書多数。

公式ウエブサイト https://hayasakashi.wixsite.com/bath

植竹深雪(うえたけ・みゆき)
温泉ジャーナリスト。温泉の持つ湯力や美肌力等に魅せられ、国内外で4000湯以上に入湯。現地に何度も足を運び、温泉全般、旅館、ご当地グルメなどにおいて温泉施設、旅館経営者や女将さんへ綿密な取材をもとに、人気情報番組から報道番組コメンテーター、雑誌連載などで活躍。著書『おとな「ひとり温泉旅」のススメ』(三笠書房)は3万部超えのスマッシュ・ヒット。

公式ホームページ https://uetakemiyuki-onsen.com/

北出恭子(きたで・きょうこ)
温泉家/杏林大学地域総合研究所客員研究員。国内外の温泉を年間300湯以上巡り、利き湯による泉質の分析・評価を行う温泉専門家。 行政や温泉地と連携し、温泉資源を活かしたコンテンツ監修、温泉地づくりのアドバイスを行う。知見を活かし、メディア出演や講演を通じて温泉の魅力を国内外へ発信している。杏林大学大学院博士後期課程で温泉研究に従事。スプリングラボ合同会社CEO。著書に『九州絶品温泉、ドコ行こ?』。  

公式ホームページ『北出温泉』https://kitade-onsen.com/