■1960年代の新婚旅行ブームを牽引した「東洋のハワイ」

鹿児島県指宿市の『指宿温泉』※画像提供/植竹深雪氏

 最後は、『指宿温泉』(鹿児島県指宿市)。1960年代の新婚旅行ブームで、全国的な人気を集め、今なお「東洋のハワイ」の愛称で親しまれている、ナトリウム-塩化物泉の温泉だ。

「オススメは、日本百景にも選定された錦江湾に面する老舗旅館『吟松』。建物の最上階にある“天空野天風呂”と、食卓の中央に源泉を張り、そこで温めて食べる名物の“温泉卓”は、ぜひ体験してほしい。

 旅館の隣には『指宿温泉砂むし会館 砂楽』があり、天然の砂浜を使った“砂蒸し”に入れます。海と温泉が楽しめる今の時期こそ行ってほしい場所です」(前出の植竹深雪氏)

 夏本番を目前に控え、体調を崩しがちなこの季節。まずは週末、近くの名湯へ足を運んでみてはいかがだろうか。

【前編】運が良ければエゾシカや天然記念物のシマフクロウを間近で見ることができ、夏の北海道を存分に感じられる“混浴大露天風呂”や、コーヒーのような“黒湯”が楽しめる都内の穴場なども紹介している。《【前編】はこちらから》

早坂信哉(はやさか・しんや)
東京都市大学教授 温泉療法専門医。『医師が教える温泉の教科書』『入浴それは、世界一簡単な健康習慣』など著書多数。

公式ウエブサイト https://hayasakashi.wixsite.com/bath

植竹深雪(うえたけ・みゆき)
温泉ジャーナリスト。温泉の持つ湯力や美肌力等に魅せられ、国内外で4000湯以上に入湯。現地に何度も足を運び、温泉全般、旅館、ご当地グルメなどにおいて温泉施設、旅館経営者や女将さんへ綿密な取材をもとに、人気情報番組から報道番組コメンテーター、雑誌連載などで活躍。著書『おとな「ひとり温泉旅」のススメ』(三笠書房)は3万部超えのスマッシュ・ヒット。

公式ホームページ https://uetakemiyuki-onsen.com/

北出恭子(きたで・きょうこ)
温泉家/杏林大学地域総合研究所客員研究員。国内外の温泉を年間300湯以上巡り、利き湯による泉質の分析・評価を行う温泉専門家。 行政や温泉地と連携し、温泉資源を活かしたコンテンツ監修、温泉地づくりのアドバイスを行う。知見を活かし、メディア出演や講演を通じて温泉の魅力を国内外へ発信している。杏林大学大学院博士後期課程で温泉研究に従事。スプリングラボ合同会社CEO。著書に『九州絶品温泉、ドコ行こ?』。  

公式ホームページ『北出温泉』https://kitade-onsen.com/