続々と最終回を迎えている春ドラマ。フジテレビ系GP帯(午後7時〜11時)ドラマは黒木華(36)主演の『銀河の一票』を入れて5本だが、その『銀河の一票』以外は惨敗に終わってしまっている。そのガッカリな原因とは――?
まず、佐藤二朗(57)と橋本愛(30)がダブル主演の『夫婦別姓刑事』(火曜よる9時~)は、「夫婦は同じ部署に配属してはならない」という警察の暗黙のルールを回避するため、四方田誠(佐藤)と鈴木明日香(橋本)が夫婦であることを隠し、別姓のままバディを組んで事件を解決していくミステリードラマ。
映画『爆弾』での演技が高く評価され、第49回日本アカデミー賞で初の最優秀助演男優賞を受賞した佐藤。NHK大河ドラマ『べらぼう』の主人公の妻役で、圧倒的な存在感を見せた橋本。そんな、脂の乗った俳優2人のバディもので期待は高かったが、世帯平均視聴率の全話平均は第9話の段階で3.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)、さらに第5話は2.7%という撃沈ぶりだ。
おなじみ佐藤の怪演に、演技の振り幅が広い橋本が絡むという贅沢さ。2人のやりとりは息もぴったりで小気味良く、見ていてテンションが上がる。特に橋本はいつものクールさに、かわいらしさを入れてくる新境地で、これだけでも見る価値がある。しかし、メインである事件解決の部分があまりにお粗末で、見ていて「どういうこと?」と思うシーンが多かった。
たとえば、沼袋署に男が立てこもった第6話。過去に盗撮の冤罪をかけられ、当時、上司だった小寺園(斉藤由貴/59)を恨んでの犯行だったが、その盗撮画像が盗撮とは到底思えないものだった。一応シリアスなシーンなのだが、その疑問が頭から離れず、ちっとも話が入ってこなかった。本作はコミカルとシリアスの同居が売り。上出来だったメイン2人のコミカル部分に比べ、シリアス部分があまりにも雑だったのだ。これでは視聴者が離れてもしょうがない。