■オーラルタバコによるリスクとは?
また、直接パウチが口内の粘膜に触れ続けるオーラルタバコの吸い方には、従来のタバコとは異なるリスクがあるという。
「口内の粘膜に常に刺激が与えられることになり、口内に白い斑点が現れる“白板症”のリスクが高まります。これは前がん病変といって、将来的に悪性の口腔がんになる可能性があるんです。また、発生頻度は低いですが、口内の粘膜が赤くただれたような状態になる紅板症になると、悪性化率はさらに高まるので要注意です」
オーラルタバコを使用している方は、ぜひこまめに口内を確認してほしい。
そのほかのがんの可能性についても、
「従来のタバコは肺に煙を取り込むので、その点オーラルタバコは肺がんのリスクは下がるかもしれませんが、その分前述の口腔がんや食道などの消化器系のがんのリスクは高まると考えられます」
新商品を試すときには、誤った知識で自分の体が傷つかないように、正しい知識をもって判断することが何より大事なのだ。
又吉周(またよし・しゅう)
『お茶の水駅前生活習慣クリニック』の常勤医で、内科・循環器内科や生活習慣病が専門。東京医科大学を卒業後、複数の病院での勤務を経て現職。日本禁煙学会の認定指導医として、禁煙外来も担当している。