イギリス公共放送のBBCが、ジャニーズ事務所創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の“性加害問題”に焦点を当てたドキュメンタリー『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル(原題:Predator:The Secret Scandal of J-Pop)』を放送したことをきっかけに、日本の芸能界が揺れている――。

 BBCのドキュメンタリーに合わせて『週刊文春』(文藝春秋)は4月20日発売号まで、7週にわたってこの問題に大きく誌面を割いて詳細に報じている。

 4月12日には、元ジャニーズJr.岡本カウアン氏(26)が、東京・丸の内の「日本外国特派員協会」で記者会見を行ない、15歳の頃からジャニー氏に性加害を受けていたと告白した。

 これを受け、ジャニーズ事務所は社員や所属タレントらに聞き取り調査を行ない、ジャニー氏の姪でジャニーズ事務所社長の藤島ジュリー景子氏の名前付きで“文書”を取引先企業に報告していたことも朝日新聞などの取材で明らかになった。

「当事者であるジャニー喜多川が既に故人であることに起因して、全ての事実を確認することが難しい状況である」としたうえで、「私たちは本件につき、問題がなかったなどと考えているわけではございません」と説明。

「新経営体制でのコンプライアンス遵守という、今現在できることと、これから先のお約束をさせていただく以前に、このようなメディアでの報道、告発等については真摯に受け止めております」とした。