横綱、親方として、相撲を通じて日本文化や神事に長らく関わってきた貴乃花。自身が体験したことや、本を読んで学んだこと、そして、心に残った“ニッポンの魅力”を、歴史の話も交えながら伝えていく。

 今回は、私自身も縁がある、八幡神社のお話です。

 産土神(うぶすながみ)という考え方をご存じでしょうか。氏神が、地域を守る神様であるのに対し、産土神は、生まれた土地やルーツと結びつき、その人を守ってくれる神様です。

 以前、その専門家に調べてもらったところ、私は八幡様とご縁があるらしく、名古屋場所や九州場所に行くたび、その地の八幡神社を教えていただき、お参りに行っていました。

 九州の『宇佐神宮』(大分県)は、八幡神社の総本宮。勝負の神様としても信仰を集め、毎年、全国高校相撲宇佐大会が開かれます。

八幡神社の総本宮である大分県の『宇佐神宮』(写真は勅使門/shutterstock)

 また、大分県宇佐市は、69連勝の大記録を打ち立てた、昭和の大横綱・双葉山関の故郷でもあるので、私の人生と、どこか深い結びつきの縁を感じましたね。