夢のマイホームが、ある日突然、借金地獄の入り口に。そんな悪夢が、“勝ち組”を襲おうとしている。
「近年、夫婦ともに高収入の“パワーカップル”が、1億円近いタワマンをローンで購入するケースも珍しくない。そんな購入組を直撃しているのが、住宅ローン金利の上昇です」(経済誌記者)
『オラガ総研株式会社』(東京都)代表で、不動産事業プロデューサーの牧野知弘氏は、こう話す。
「住宅ローンは、大きく固定金利型と変動金利型に分かれ、変動金利型は日本銀行が決める政策金利の影響を受けます。ここ数年、新規でローンを組む人の8割が変動金利型を選択しているといわれ、政策金利が上がれば、多くの債務者が返済額の上昇に直面します」
その政策金利が、今、動いている。
「6月16日の金融政策決定会合で、政策金利を0.75%程度から1.0%程度へ引き上げることが決まりました。31年ぶりの高水準です」(全国紙経済部記者)
マイナス金利の時代から、わずか2年あまりで1%程度に到達。変動金利を選んだ債務者には、あまりに大きい変化だ。では、どれほど家計を圧迫するのか。
「例えば、世帯年収1500万円のカップルが、約9433万円のローンを35年間、ボーナス払いなし、金利2%で組むと、月々の返済は約31万2480円です。もし金利が1%上がれば、月々の返済は約36万3029円となり、年間で60万円以上の負担増になります」(前出の牧野氏)
月額にして5万円強。現在の日本で、それだけの所得増は困難だ。高層階であればあるほど価格が上がるタワマン。そんな“住宅ローン破綻予備軍”を苦しめる要素が、実はまだある。