■居酒屋の定番メニューも効果的

 一日の疲れを癒やす、晩酌のおつまみにも、ひと工夫。オススメは、居酒屋メニューの定番である、タマネギとトマトのサラダ。

「タマネギに含まれる硫化アリルには抗菌・殺菌作用がありますし、オリゴ糖は、善玉菌のエサとなって腸内環境を整えます。食欲が落ちやすい夏に積極的に取り入れたい食材です。

 トマトは、約95%が水分なので、食事を通じた水分補給に役立つ。さらに、汗とともに失われやすいカリウムを補える他、リコピンの強い抗酸化作用によって、紫外線で増えた活性酸素から、細胞を守る効果も期待できます」(前同)

 刺身で一杯やりたいというときは、マグロやカツオをぜひ。

「マグロやカツオに豊富に含まれるイミダゾールジペプチドには、疲労の原因となる活性酸素の働きを抑える作用があります。たまった疲れを和らげ、体の回復を助けてくれます。

 また、良質なたんぱく質も補えるので、暑さで体力が落ちやすい夏にはぴったりの食材です」(前同)

 前出の坪田聡氏からは、こんなアドバイス。

「アルコールやカフェインを含む飲み物には利尿作用があるので、就寝前の水分補給には向きません。

 晩酌をするなら、飲んだお酒と同量の水、いわゆるチェイサーも必ず飲むようにしてください」(前同)

 そして、晩酌は就寝3時間前にすませるのがコツだという。

「寝酒は寝つきを良くしますが、アルコールの作用で睡眠が浅くなり、途中で目が覚めてしまいます。

 結果的に睡眠不足を招くので、アルコールの影響が出ないよう、晩酌は早めに切り上げるのが得策です」

 熱中症対策は日々の小さな工夫から。本サイトを参考に、さっそく今日から実践してほしい。

【前編】夏に、ひんぱんに足がつるという人は要注意。適切な水分補給のタイミングから「夏の危険な5大サイン&対処法」まで、熱中症の基礎知識を専門家が徹底解説している。《【前編】はこちらから》

坪田聡(つぼた・さとる)
医師、医学博士。雨晴クリニック副院長。日本睡眠学会、スポーツ精神医学会、日本医師会所属。医師としての診療のほか、高齢者を中心に睡眠障害を治療。睡眠専門医として、20年以上現場に立ち続ける。「快眠で健康な生活を送ろう」というコンセプトのもと、睡眠の質を向上させるための指導や普及に尽力。ヘルスケア・コーチング研究会代表世話人も務める。