記録的な猛暑が予想される2026年夏。外を少し歩くだけで汗が噴き出し、夜になっても体に熱がこもる。そんな酷暑に備え、熱中症対策として注目を集めているのが、体を暑さに慣らす熱順化だ。
「熱順化とは、暑い環境に少しずつ身を置くことで、体が暑さに適応していくこと。汗をかきやすくなり、体温を下げる働きがスムーズになるため、暑さに負けにくい体づくりにつながるという考え方です」(全国紙生活部記者)
その熱順化で効果的といわれているのが、意外にもサウナ。
夏にサウナ──。聞いただけで汗が噴き出しそうだが、実は、この“暑い時期にあえて暑い場所へ入る”という行為が、猛暑に負けない体づくりの一手になるというのだ。
医師で、日本サウナ学会代表理事の加藤容崇氏はこう解説する。
「サウナに入ると、一時的に体温や皮膚温が上がり、それに伴って発汗量や皮膚の血流、心拍数も上がります。こうした熱負荷を繰り返すことで、汗をかく機能や自律神経の働きが高まり、心拍や体温をうまく下げられるようになっていく。つまり、暑さに対して体が適応しやすくなるんです」
暑い季節に、あえてサウナに入る。荒っぽい健康法にも聞こえるが、ポイントは一気に追い込むことではない。加藤氏によれば、定期的に少しずつ入ることで熱順化は進むという。
「研究では、だいたい4日から7日ほどで効果が高まり、一定のレベルに達するとされています。ただし、その状態はずっと続くわけではなく、2週間ほどで半減していくとも言われています。高いレベルを保ちたいのであれば、週に1回から2回程度でも定期的にサウナに入ることが大切です」(前同=以下コメントはすべて加藤氏)
つまり、猛暑が来てから慌ててサウナに駆け込むのでは遅い。夏本番を迎える前から、無理のない範囲で発汗の習慣を作っておくことが重要なのだ。