■「誰も席を立たない」――驚きの展開の数々に観客は……
映画が始まってからは、予告でも紹介されていたギャグシーンに笑う観客もいたが、話が進むにつれて映画に引き込まれていき……。驚きの展開や伏線が見事に回収されるシーンなど、観客が息をのんだり、ざわつく音が聞こえること。映画が終わった後には、館内が“すごい作品を見た”と衝撃を受けている感じになっていた。
そんな映画『ちいかわ 人魚の島のひみつ』を観た客からは、
《(※原作を知らない)姉が面白いなら見に行きたい!って言うたから一緒に見たんだけど起承転結の転が始まったあたりからずっと口押さえて絶句してて面白かった》
《ちいかわの映画、レイトショーで客層が大人なのもあるだろうけど始まってから終わるまで誰も一言も私語がなくて感動した。絶句してただけかもしれないが……》
《ちいかわミリしら(1ミリも知らない)な旦那を絶句させられたので作戦成功です。子供連れが沢山いる筈なのに終盤の劇場の静まり具合がヤバかったです。エンドロールで誰も席を立たないのも初めての光景でした》
《ストーリーがほんとよく出来ていて面白い。後味の悪さも見終わって色々考えてしまう感じも好きでした》
といった、作品のクオリティを称賛しつつも、衝撃を受けたという声が多く寄せられている。
また、
《ちいかわ、すごかった。社会派の雰囲気さえある。ミステリーとしても上質で唸る》
《キッズアニメ特有の平和な感じで終わるかと思いきや、まさかのミステリー展開と深いストーリー性に驚き…》
といった感想もあるように、同作の巧みなシナリオ構成、絶妙にちりばめられた伏線、さらには後味のやるせなさなどは、まるで一流のミステリ小説のよう。一部の伏線は、アニメ特有のカメラワークや“動き”がついたことで、原作よりも分かりやすくなったところもある。
SNSでは“イヤミス”の女王・湊かなえ氏の作品を連想する声も多く寄せられ、湊氏も自身のインスタグラムで《映画「ちいかわ 人魚の島のひみつ」の感想に、「湊かなえ」がいっぱい登場しています(※7月23日発売の最新小説『王国』の) 新刊キャンペーンが終わったら、観に行こう》と反応している。
興収100億円も視野に入るスタートダッシュを切った映画『ちいかわ 人魚の島のひみつ』。深く考えさせられる、魅力的な作品であることは間違いない――。
特撮・ドラマ・映画ライター・トシ
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受け、平成ライダー、そして現在放送中の令和ライダーを筆頭に、特撮作品を愛するように。
特撮出身の俳優を追う過程で一般ドラマや映画の世界にも興味を抱くようになり、旬なドラマ・映画は欠かさずチェック。エキストラとして作品に参加し、阿部サダヲや藤原竜也など一流の俳優陣の生の芝居に衝撃を受けることもしばしば。『ちいかわ』に限らず、面白そうならアニメも楽しむ。